オープニングイベントもおわり。。。

マックスプランクの建物も完成し、各研究室もほぼ動き始めた12月から2月まで、一連のオープニングイベントが始まった。まずは、名前が変わり、Max Planck Florida Institute for Neuroscienceと、なった。日本語は、マックスプランク フロリダ神経科学研…

新生活スタート近づく

マックスプランクでの仕事も正式にスタートし、引越しの準備などであたふたした感じだ。今のところノースカロライナとフロリダでいったりきたりしている。そして、最近研究所の新しい建物もついにオープンし、いよいよ新しい環境への準備も整ってきた。ガラ…

マックスプランク研究所のシステム

マックスプランク研究所は、ドイツを中心にヨーロッパに80個ほどある。1つ1つの研究所は比較的小さくて、PIがだいたい10−20人くらい。そのうちディレクターは2−4人くらいで、あとの十数人がグループリーダーとなる。どちらもマックスプランク全…

正式発表と、ラボ旅行

マックスプランクフロリダ研究所(MPFI)に、シンポジウムのスピーカーとして参加し、そのさいに私のディレクターとしての就任が正式にアナウンスされた。マックスプランク研究所はドイツの研究所で全部で80個ほどある。ノーベル賞科学者を17人輩出…

これが決めてだったりして。。。

まだ、行き先に迷っていたころ、近くのお気に入りの中華料理屋で、フォーチュン・クッキー(おみくじの入ったクッキー)をもらったので、クッキーをあけてみると。。。(写真)。"You are heading for a land of sunshine."そうか、次の行き先はSunshine sta…

あっという間に2011年がおわりである。。。といってもかなり盛り沢山な年だったか。とりあえず、いろいろ旅行が多かった。旅行は別に好きはないのだが。。。私たちのラボは、論文は6報、Natureにも論文が出版され、なかなか生産的な年だった。グラントも3…

最近の状況

Dukeではもうみんな知っているし、まあある程度書いておいてもよいかもしれない。私が現在移籍を考えている行き先は、 M研究所 H研究所 という2つの東海岸にある研究所。どちらも、豊富な研究費を出してくれることが魅力。研究所としてはまだ新しいが、バッ…

Basic Science Day

わあ、もう2ヶ月もブログを書いていない。夏休みはウッズホールにいたし、その後も日本にいったりとか、実はネタになりそうなことはあったんだけどね。テニュア取得が近いこともあり、ほかの研究機関での機会が目にはいったりして、最近は、なんだか落ち着…

グラントの書き方

さて、最近NIHからもう1つR01グラント(大型研究予算、1年あたり$150-$250の3−5年が普通か)がとおり、私がPIとなっているR01は、テクニカルには5つになった。複数PIのものが1つ、同僚から引き継いだものを含めてだが、それでもR01に関してはこれまで…

なんで、Woods holeに来るのか?

夏になると、毎年短いときで3週間、最近は夏休みの間中、Woods holeですごす。私がアメリカでポスドクを始める前、神経科学をはじめるときに、9週間のNeurobiology courseをとったのがはじめ。もう11年前にもなる。その後、Dukeでポジションをとったのを…

また別れ。

Lab

ポスドクのHくんが日本で准教授としてPIの職を得たので、いよいよラボを離れることになった。彼が着てから5年、本当に素晴らしいデータを出してくれたし、ラボみんなの手本として、ラボのレベルを上げるのに貢献してくれた。Dukeでラボをはじめて、すぐに彼…

学会発表の基本とか

今、上海の近くにあるSuzhouというところにある、コールドスプリングハーバー、アジアという学会にきている。本家のロングアイランドの学会と違って、ホテルも学会室も豪華でなかなかよろしい。さてさて、Vikingさんのところに英語発表の基本について書かれ…

時間をかけて、High impact journalをめざすべきか?

上記タイトルに関して、ちょっとしたストーリーがこちらのブログに。若手プロフェッサー用の助言。まだ予備データの段階で論文を出そうとすると、いわゆる「インパクトファクター」の低い雑誌に出すことになる。仮説をサポートするデータをためて、全体で大…

すごいな〜

中等部のころの友人たちがやっている気仙沼への物資運搬支援の写真。すでに3往復したようだ。なんと行動力のあるやつらだ。。。同窓の仲間だったことを誇りに思う。そういえば、ノースカロライナの誇る日本人報道カメラマンIさんもいち早く現地にいって、こ…

思考停止状態をぬけて。

海外にいる多くの日本人が地震以来思考停止状態なのではないかと思う。先月もいろいろなことがあったが、なかなか日記を書く気にもなれなかったし。昔の仲間たちが東北で支援をしているのを聞いたりすると、何にもしていないでよいのだろうか、と思ったりし…

論文がOn lineに。

私たちの論文がOn lineに出版された(リンク)。今回は、Dukeのプレスリリースがあったせいか、あちこちのメディアで取り上げられた。たとえば、こちらでは、画像つきのやつで、"Major clue in long-term making. You may remember the color of your loved …

大地震!

昨日の朝、ノースカロライナではなんともない普通の朝だったけれど、Twitterを見て日本の大地震を知る。CNNでもニュース番組は日本の自身一色。そして、明らかになった被災地域の大きさと、津波の画像の恐怖に唖然。遠くにいてみているだけのことに歯がゆさ…

 コミュニティを広げる。

2光子蛍光寿命顕微鏡を使ったスパインのイメージング、これだけうちのラボから論文を出しているし、この技術について、かなりの数の講義をあちらこちらでしているのに、なかなか使うラボが増えない。別にものすごく難しいというほどの技術でもない。競争相…

いろいろあった一週間。

先週の後半はフロリダのマックスプランクで講演。その後いろいろあった一週間だなあ。まだ終わっていないけど。まずは、1週間のうちに2報論文がアクセプト。両方とも総説論文だけど、これはさすがにめったにない。しかも、そのうちの一報は論文提出から2…

猫はどうやって回転するのか?

Web

SJLとMPのお別れパーティーで話題になった、猫がどうやって落ちるときに下向きになれるのか、という話題。物理的に不可能?ぐーぐるさんに聞いたところ、猫の回転のゲージ理論という論文があることをW発見。論文中のこの漫画に大笑い。。。いや、ちょっと無…

二人目のPhD!

優秀な人ほど早く去っていくものである。うちらのラボの、いってみればスター的存在だったかもしれないSJLが今日、無事にPhDとなった。大学院に入って3.5年目でのPhDはおそらく近年ではDukeでも最速であろう。彼には、Creativity, Hard working, Enthusiasm,…

どうでもよい話をいくつか

1.子供たち3人の誕生年は3人とも素数で、しかも、3つ子素数のようだ。2.私が鼻歌を歌うとき、「てぃーーたりろれてぃーろてぃろ」とか歌うんだけど、実は、それは階名「ドレミファソラシド」の子音をTかLにかえたものらしいことが判明。自分では知ら…

ぶっちゃけた話だが。

日本のどこかの飲み会で、酔っ払ったときに、「自分はCNS(Cell,Nature,Scienceの科学雑誌御三家)にのるような研究がしたいし、そういうテーマを選びたい。」と言ったことがある気がする。これは、かなりぶっちゃけた意見というふうに取られたかもしれない…

総説論文

普段Submitしない雑誌(British Journal of Pharmacology)から頼まれたInvited review、大学院生のMP君と書いていたが、無事Minor revisionで出版できそうだ。ちょっとしたタイミングのずれで、他の雑誌の依頼を断ってこの雑誌に出すことになってしまった。薬…

2011年!

2003年以来の素数の年。次は2017年。みんなによいことがありますように。昨年のハイライトはやはり年末のNatureアクセプトか。M君の4年ちかい努力が実った形となった。M君おめでとう!今年は、家族と日本で年末、年始をすごしている。友人のいる某製薬会社で…

アクセプト!

Nature誌に送っていた論文、一人のReviewerが問題になっている話はすでに書いたが、そのあと2日くらいで、とりあえず「こんなかんじでReviseしようかと思います。エディターさんはどう思いますか?」というメールをエディターに送る。メールにはPreliminary …

もうちょっと!

Reviseに出したネーチャー誌の論文。結果が返ってきて、もう1回Reviseをしなければならない模様。Reviewer3人中二人は完全に合格で、相手はあと一人!しかし、この最後の相手は強敵で、さらに多くの追加実験を要求。一度Reviseし、Reviwerのすべての指摘に丁…

サイエンスは経済とともに動く。

経済が収縮すれば、サイエンス業界も影響は免れない。そして重要なことは、業界の「幸せ度」は、絶対的な金額ではなくて、金額の傾きに比例するということ。アメリカでも一時期サイエンスへの予算が倍になったことがあり、それにともなってサイエンティスト…

サイエンスはパッションである。

食事のとき、トマススドフ(前シナプスのメカニズムの研究で有名なとっても大研究者)のとなりに座ったのだが、なんとなく家族の話になって、子供はサイエンティストになったのか?と聞いたらNoと答えた後に、続けた言葉が表題のやつ。実際サイエンティスト…

jジャネリアで〜す。

またしても学会。ワシントンのHHMIミーティング。ここは、いつも、ほんとに(サイエンティフィックに)面白い人に会える。で、真夜中まで飲みすぎ。。。いつものことだけど。食前、食後にワインをのみまくり、その後バーでマティーニを飲んで、卓球もしたの…