アクセプト!
Nature誌に送っていた論文、一人のReviewerが問題になっている話はすでに書いたが、そのあと2日くらいで、とりあえず「こんなかんじでReviseしようかと思います。エディターさんはどう思いますか?」というメールをエディターに送る。メールにはPreliminary rebuttalも添付した。基本的には、新たに要求された実験のほとんどは、この論文では「不要であり、Unreasonableである」という理由を書いたもの。できれば電話会議もしたい、という旨も。私もかなり頭に血がのぼっていて、気持ちをなんとか抑えたつもりだったのだが、後で見たらタイポがずいぶん多かった。書いた後に、「攻撃的かな?」と思われる文章を全部消したので、つながりもちょっと変だったかもしれない。
しかし、さらに数日後にエディターから、論文のアクセプト(Accept in priciple)の手紙が届いた。どうやら、PositiveだったほかのReviewerとすでに相談していたようだ。ある程度の戦いを覚悟していただけに、ちょっと拍子抜けだったが、ほっとした。わがラボから、2報目のNature論文が、ほぼ確定したわけだ。うちらにとって、すばらしいクリスマスプレゼントとなった。
生物学、というかほとんどのサイエンスで、「100%確実であることを証明」ということは不可能で、追加実験を重ねていけば、たしかにその分ある程度は確実度はあっていくのだが、ある程度以上はSaturateしてしまい、それほど論文のQualityが上がるわけではない。どちらかというと、まったく別の手法をつかった別の論文で検証したほうがよいことも多いだろう。