コミュニティを広げる。

2光子蛍光寿命顕微鏡を使ったスパインのイメージング、これだけうちのラボから論文を出しているし、この技術について、かなりの数の講義をあちらこちらでしているのに、なかなか使うラボが増えない。別にものすごく難しいというほどの技術でもない。競争相手がいないのは、非常に楽なことであり、時間をあまり気にせずにデータを全部きっちりとってから出せるので、いい論文になりやすい。そういう意味では、私のラボを立ち上げる大きな武器になったわけだが、最近、分野を大きくすることも考えたほうがよいもしれない、と思い始めた。そのほうが全体としては進みは速くなるし、自分たちがすべてをできるわけではないからだ。

ということで最近は、多少の努力をすることにしてみた。たとえば、顕微鏡を動かすためのソフトウェかアを頼まれたら提供する(といっても、コメントもほとんどはいっていないコードなので、役に立つかわからないが)。質問にも、できるだけ丁寧な答えを提供する。Woods holeの神経科学コースで顕微鏡を組み立てるところを見せる。Woodsholeには、夏の間、ず〜っと顕微鏡をおいてあるので、その間共同研究を積極的にする。などなど。最近、共同研究者の一人には、顕微鏡のセットアップを手伝ったが、これはさすがにもう2度とやりたくないくらい疲れた。

まあ、実際のところ、多大な時間を使うわけにはいかないし、当然自分の研究が優先だけれども、こういうこともきっと大事なんだと思う。