なんで、Woods holeに来るのか?

ryasuda2011-07-10


夏になると、毎年短いときで3週間、最近は夏休みの間中、Woods holeですごす。私がアメリカでポスドクを始める前、神経科学をはじめるときに、9週間のNeurobiology courseをとったのがはじめ。もう11年前にもなる。その後、Dukeでポジションをとったのを機に、毎年コースで教え始めて、その後Lismanと共同で夏季限定ラボを夏の間運営するようになった。

Woods holeのラボではもちろん研究もするのだけど、細切れの時間ではなかなか研究はすすまない。ラボから離れるのには、大きなデメリットがあるし、連れて行った学生はその分仕事が遅れる。。。いちおうMBLのグラントをとってはいるものの、それなりにコストもかかるし。。。3週間くらいは家族も連れてくるのだけど、離れている時間が増えるので、これも???というところもある。MBLのコテージはシンプルで、住みやすいとはいえないし。。。。

ということで、デメリットが大きいので、たまに自分でも「なんでこんなことをやっているのだろう?」と感じることもある。でも、夏には、ものすごく多くの神経科学者がやってくるので、ここはいろいろな意味で刺激的である。Collaborationの可能性を議論したり、普段はできないようなアイディアの交換ができる。

それになんといっても。。。美しい海、空、クーラーのいらない涼しさが、なんといっても魅力なんだろう。夜、海で泳ぐと、夜光虫かくらげかしらないけれど、きらきらと光るのが見える。。。Giant Axonや、GFPの発見など、ノーベル賞をとった研究が多く行われたのも偶然ではない。ここは、神経科学者の聖地?なのかも。

なんか、ここに来るようになってから、研究っていうのは、コミュニティ全体としての努力であって、一つのラボでやるもんじゃないよなあ、と感じるようにもなった。

写真は、コーヒーオブセッションの中。グラントや論文を書くときに来る。