プレリムエクザム

ひいこは薬の影響でかなり睡眠サイクルがおかしいもよう。あまり調子よさそうには見えない。ここ2−3日は、食事当番もやっている。買い物にはいけないので、冷蔵個はだんだん空っぽになっていくが、それでも結構冷凍庫を覗くといいものがあったりする。今朝は本当になにもないかと思ったが、冷凍の自家製塩しゃけをみつけたので、味噌汁をつけてそれなりの朝食となった。私は自分で作るときは味噌汁をつける事が多い。子供達の弁当をつめるところまで、約1時間。ティラノがりんごの皮むきくらいはやってくれるようになったが、それでも7:20のバスに乗せるためには6:30には起きる必要がある。感覚としては、料理というものは、Molecular biologyの実験と同じだなー、と思う。

昨日は、ある学生のプレリムエクザム。プレリムエクザムは、Preliminary examinationのことで、博士課程の論文を書くための必要な知識があり、きちんとしたプロジェクトを走らせているか、などのテストである。博士論文のためのコミティー4人の教授による、1:4もしくは1:5の(圧迫)面接。はっきりいって相当のプレッシャーであろう。今回は初めてチェアを経験した。20分のトークのあとは、いじめに近い面接となる。研究の意義から、細かいデータの解釈などまで細かく質問される。

ここで面白いなと思ったのは1つの基準として、「学生は、指導教官よりも、自分の研究内容についてよく知っていなければならないし、論文ももちろん読んでいなければならない」ということ。大きなラボでは、指導教官が1つのプロジェクトにかける時間は数パーセントと思われるから、学生が100%の時間を使って考え、読んだことには及ばないはずなのである。そして、それができるかどうかが、ポスドクになってからも一人でプロジェクトを遂行できるか、ということの1つの判断基準とはなるであろう。

さてさて、結果にいたるまで、さんざん議論をし、結局ある結果にいたった。チェアである、ということは議論をガイドしていかなければならなかったが、それは満足のいくものであったかどうかは。。。これで4人目のプレリムエクザムだが、なかなか疲れるものだ。最後の論文審査などは、さらに厳しいものなのだろう。彼等が今後2−3年のうちにそのような機会がありそうだな。頑張ってほしいところだ。