安定性

しばらく顕微鏡のゆれもなくなったかと思われたが、またしても画像がゆれはじめる。やはりなにかおかしい。同じテーブルにのっている2代目顕微鏡は問題がないので、どうやら顕微鏡自身に不安定な要素があるようだ。地下では確かに工事をやっているようで、それが不安定な顕微鏡によって増幅されているようだ。工事は、遠くのほうからだんだん神経科学科のビルのほうに動いてきているようだから、はやく解決する必要がある。ということで、思い切ってばらばらにして改造することにする。そもそも1代目のやつは、早く実験したかったので、かなりいい加減なところがある。防振台の上をたたくと、像がゆらゆらと揺れてしまうほどだから、やはりよろしくない。2台目は丁寧に作ってあるぶん、そのようなことはないし、フォーカスなども、1時間くらいはあわせなおさなくても大丈夫なくらいの安定性はあるようだ。(まだ未完成だけど。。。)

電動のモーターに大きなステージをつけ、その上に電気生理の器具をのせている形なのだが、やはり可動部分と安定性というのを両立させるのが難しい。いろいろためしているうちに、モーター部の固定のしかたと、ステージ全体をさせるローラー部分の力のかけかたで、ずいぶん安定性がかわることがわかった。モーターも4本の支柱にのっているのだが、支柱が短いほうがよい。その上にモーターをがっちり固定、その上にステージののせる。ローラーをつけないと、ステージをたたいたときに、2−3秒揺れている。ローラーをつけて、高さを調整しながら一番振動の速く収まるところをさがす。うまくあわせると、ばん、とたたいても、ゆれはすぐにとまるようになった。ちょっと前と大違い。防振台の上をたたいたりしても、画像にほとんど影響ない。当社比100%の違いである。さて、実際画像をみてみると、ぴたりと静止しているが、工事が休憩中のためなのかもしれず、まだわからない。数日して、一回もゆれることがなければ、まあ成功だと思ってよかろう。ここまで、丸一日かかった。