レビュー

なんかグラントが終わったあと、気が抜けてしまい、どうしても力が入らないFRETに関するレビュー論文。顕微鏡のセットアップも楽しくて、ついつい後回しになってしまっていたが、ようやくドラフトを書き上げた。あとで何人かに送って、意見をもらうとしよう。FRETは、原理は簡単なのだが、定量的な測定は結構難しい。蛍光寿命測定、蛍光異方性測定などの測定テクニックも含めて、データをどう解釈するかまで持っていけるとよいな、と思う。もう少し引用する文献をきちんと整理しなければならないな。余計な論文はなるべく引用しないようにしなければいかんし。

夏にMBLの神経生物学コース*1でFRETに関する講義をする予定で、そのためのいろいろな材料を考えるよい機会になったかな。ちなみに、このコース、2ヶ月の合宿で神経科学のAからZ、電気生理・分子生物、イメージングと全てをやる恐ろしいコース。午前中は講義、午後は夜中まで実験である。私もカレルラボに入る前に、ここで修行をしたものだ(家族をほったらかして。。うーん、酷い)。ここに講師としてもどってくるというのも感慨深いものがある。最初は英語がわからなくて、ついていくのだけで大変だったな〜。でも、アホな質問をしてもよい、という雰囲気があって、それがよかった。最後のほうは、クラスの議論にもずいぶん寄与できるようになっていた。。。帰ってきたら、英語の上達にカレルが驚いていたからなあ。まあ1日16時間(本当に寝ないでやる感じ。。)、週6日びっちりとしぼられればあたりまえだ。神経科学は、いろいろな分野のテクニックを総合して初めて前に進める分野だから、それを網羅的に紹介してくれるのは、のちのち本当に助かった。そのときの人脈もいまだに生きている。同期の友人は、みんな神経生物にのこって活躍しているし、当時の講師の人たちとの繋がりも大事だ。Dukeの先輩のジョージにもそのときにあって以来、いろいろとよくしてもらっている。

ちなみにMBLはいかのGiang axonの研究で有名な臨海研究所。実験の目玉も、Giant axonの電気生理かな。海もとてもきれいで、泳ぐのも楽しかったなー。

*1:リンク先のスケジュールは去年のもの