顕微鏡、2光子蛍光ほぼ終了

コンデンサー側にも光電子増倍管(PMT)をつけ、2光子蛍光顕微鏡がフル装備となった。赤・緑蛍光用のPMTが、対物側2つとコンデンサー側2つがつき、それぞれのシグナルを足す仕組みになっている。電流増幅器で電流を電圧に変える前に2つのシグナルをあわせてしまえばよいだけである。コンデンサー側は、予定通り対物側の2.5倍ほどのシグナルが取れるようになった。対物の開口数(NA)が0.9、コンデンサーのNAが1.4だから、NAの比の2乗ということで、計算上もほぼ正しい。これまでは対物側でしか蛍光を検出していなかったから、それよりも3.5倍も明るい画像が得られるはずである。

蛍光観察のシステムはこれで終了。あと残るはパッチクランプなどをするための透過光のドットコントラスト照明。最近パーツが出来上がってきたので、それを組んでいたら、またしても、ねじが足りないことが発覚して、1−2日待たなければならない。Metric(メートル法)のねじは、アメリカではあまりなくて、となりのラボに借りにいってもまずない。特に長さが何ミリメートルじゃないとだめ、という場合は絶望である。オリンパスの顕微鏡にいろいろ取り付けようとすると、Metricとimperial(inchとかのやつね)とごちゃまぜになるので、なかなか大変だ。100個数ドルでかえるのだから、いろいろな種類をなるべくたくさん買っておくのが正解か。

わがラボ初の神経のDissociatedなプライマリーカルチャー、バクテリアの混入で全滅。。。スライスのほうは大丈夫なようだが。