実験!

ポスドク候補に見せながら、完成の近づいた顕微鏡で蛍光寿命測定をやる。今日は初めて神経芽細胞腫の細胞を使ってみる。よく使うHEK293細胞よりは、神経に近いから神経に進む前の第一ステップとしてテスト用に使おうというわけだ。比較的簡単に飼えるのがよい。しかしHEK293細胞と違って、なかなかDNAが入りにくいようで、光っている細胞はあまりない。とにかくやっとみつけて、カルシウム流入からはじまるシグナリングに重要な2つのたんぱく質の相互作用を初めて測ってみる。残念。脱分極させてカルシウムチャンネルを活性化してもまったく反応なし。イオノフォアで膜に穴を開けてみても、何もおこらず。がっかりしたが、細胞が死ぬまでイオノフォアを入れ続けると、どうやら反応がおきた。こりゃ使い物にならん。