Accepted!

Rasイメージングの論文が、Nature Neuroscienceにアクセプとされた。うれしいなっと。なんと前回のFirstの原著論文から2年半くらいたっている。装置ができて、後少しかな?という段階から論文になるまで、本当に長くかかった。。。神経をみるための蛍光寿命顕微鏡としては、今は世界一のシステムだと思う。しばらくは一番でいられるかな。今日のトークでも、accepted today!と書いたという、滅多にないタイミングだ。

今回の論文は、主にRasの活性のイメージングテクニックの紹介と、細胞の発火頻度とRasの活性の関係の定量についてのもの。カルシウムが発火頻度にリニアになることを利用して、[Ca2+]とRasの活性の関係を決める。すると、RasがThreshold ditectorであることがわかったわけだ。細胞内のコンパートメントの内部の酵素活性のInputとOutputの関係が生理的な刺激できちんと定量できたのは、多分はじめて、という意味でインパクトはあると思う。それから、Non-linearなシグナリングは、カルシウムがいくつものシグナリングをコードするのに大事だと思われる。リニアな系が複数あると、どうしてもお互いのシグナリングが混じってしまうからね。

もちろん、トークはこの内容が中心。まあ、まあ、かな。トークの後、共同研究の可能性が2つほど上がる。やるかどうかは別として。一人マップカイネース(MAP kinase)に詳しいひとがいると思ったら、むかしNIHのダグフィールドの研究室にいてそこから独立した人だった。この人の論文、いくつかサイトしているよ。。。別れる間際まで気が付かなかった。

さて、論文は、これから500文字ほど削り、絵を直すなど、ちょっとした仕事が残っている。