ポスドクとボスの関係

ここ数年でカレルのラボも急激に大きくなり、10個以上のプロジェクトが常時 走るようになってきた。こうなると1つ1つのプロジェクトに関してカレルが完 璧に把握、コントロールすることは、できない。そして1つのプロジェクトに 関して考える時間は実際にやっているポスドクよりもはるかに短くなる。この ような状況で、たまにデータを見せに行くとどうなるかというと、ボスはその 場限りで考えたアイディアをsuggestしたりするわけだ。よいボスほどクレー ジーなアイディアをSuggestしがち、ということもあって、ボスのいうとおり に仕事を進めて行っても、なかなかはかどらない。やはり日々の実験のアイディ アは自分で考えなければならないし、ボスのアイディアのうち大事そうなもの 以外は聞き流すのも大事なことになる。もちろん、プロジェクト全体の方向性 はボスと話し合って決めて行かなければならないとは思うが、できれば主導権 は自分に欲しい。興味のないことはできないわけだし。

そういう意味では、大学院生は大きなラボでいきていくのは少々つらいものが あるのかもしれない。一般的には最初はポスドクの手伝いなどをしながら技術 を学ぶことになるんであろう。ということで、 大きいラボの大学院 生は地位が低い感じがしないでもない。

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