Freedomの安売り

昨日、レナードバーンスタインによる、子供のための音楽レクチャーの続きをみた。全部で6ー7巻くらいあるようで、ひいこが図書館からそのうちのいくつかを借りてきたのだ。今回は、シベリウスの巻だった。当時、フィンランドはロシアの支配下にあり、その独立運動のさいに作られた不朽の名作「フィンランディア」と「交響曲2番」についての解説と演奏。特に交響曲2番は上がったり下がったりの音階を基調とした叙情的な曲だがその4楽章は特別に開放感のある劇的な感じになっている。バーンスタインいわく、「君達はこの最後の楽章を聞いて、いろいろな感情を抱くだろう。もしかしたら山を登り切ったときの気分や、何かを成し遂げたときの達成感みたいなものを感じるかも知れない。でも、フィンランドの人にとっては、この曲の意味は1つ、Freedomだ」。と結んで演奏を始める。しかし、この決めのセリフ、Freedomで、おもわず「ぶっ」と吹き出してしまったよ。もう何10年も前の録画で、当時は絶対に感動的だったはずのこのセリフなのだが、だれかさんが乱用するせいで、すっかり価値が下がってしまった。

ところで、シベリウスの曲は、なんだかとても寒くて厳しいフィンランドの自然を感じるのだが、寒さの苦手なひいこはシベリウスの曲を聞くと、「フィンランドにはちょっと住めないなあ」と思うようだ。

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