職探し

2004-2005年のジュニアプロフェッサーの就職戦線も、中盤を向かえたようで、 早い人は、もうインタビューの招待をもらいはじめているようだ。インタビュー のセミナーは日本人が一番苦労するところかもしれない。なにしろ、戦う相手 のほとんどはネイティブ、しかも大学、大学院と、プレゼンテーションを数多 くこなしてきている人達だ。そして、トークはもちろん、たいていの場合、イ ンタビューではもっとも重視される。大学は基本的には教育もやるところだか ら、きちんとした講義ができることも大事なわけだしね。

私にとっても、インタビューは鬼門だったよなあ。まず、私のトークはよくな かった。これは、ジョーンズホプキンズで私のトークを聞いていた友人が言っ ていた。彼は、独立したら、もっとトークを練習したほうがいい、と忠告して きた。有名な人達は、みんな感動的なトークができる。そういうトークをする と、人はそれを一生覚えている。それを積み上げて、研究者としての評判がで きる、というのが彼の意見。なるほどなあ。

さて、職探しといば、まだ20台も中盤のポスドクAが、ヨーロッパ旅行から帰っ て来て、いきなり、"PI(ラボのボスね)のオファーもらちゃった"と。旅行の目 的は、昔の師に会い、研究所見学などをやるだけのつもりで、アプライすらし てなかったらしい。もっともそこの所長からは、アプライしろとしつこく誘わ れていたらしいのだが。それで、そこでインフォーマルなトークだけをやって、 何人かのファカルティと話しをして帰ろうと思ったところ、いきなり所長が "15分だけ時間くれる?" とかいってわれ、オファーをもらってしまったらし い。うーん、すごい。いまAがやっている仕事は、確かに重要なものになるで あることは間違い無いのだが、まだここで一報も論文だしていない段階でオ ファーをもらってしまったよ。Aは、頭の回転が早く、Aと議論していると、得 られるものが多い、と多くの人が感じると思う。さらに、Aは3-4時間くらいし か寝ない、仕事の鬼だ。