Moving Rig

2つの2光子励起レーザーをいれるために、1階から2階に顕微鏡の引越しをした。朝から新リグのテーブルの光学系を組み、昼すぎに旧リグの顕微鏡をばらばらにし、夕方から夜にかけてに組みなおしイメージングができるところまでできた。けど、細かい調整も残っているし、イメージングは明日に。

ちなみに、スボボダ研の二光子顕微鏡は基本的に手作り。最近は、顕微鏡本体や、アンプリファイアなど、市販品の部品が増えてきたが、それ以外の光学系、電気回路はまだ手作りだ。そのため、かなり安あがりで、1つのレーザー、2つのRigが、だいたい3000万円くらいでできる。in vivo(神経生物の定義では生きた動物まるごと)用の顕微鏡ならもっと安いはずだ。市販品の半額以下であろう。市販品は、スキャナとソフトだけでそれくらいしてしまうことすらある。

おかげで、ラボをもってすぐに2光子を作ることができる (ラボを始めるにあたって、通常3500万から1億円くらいの予算がもらえる)。もちろん、システムがもっと柔軟で、いろいろなものを統合しやすいことが、もう1つの利点である。