Published!!

ryasuda2009-03-18


自分の論文が出版されるというのは、やっぱりうれしいなあ。ひさしぶりにNatureのArticleとして出版とあいなった。リンクはこちら:

Activation of CaMKII in single dendritic spines during long-term potentiation.


そして、News and Viewsでも紹介!

News & Views: Neuroscience: Secret of synapse specificity


ついでに、シナプスが大きくなる直前に、CaMKIIという分子が活性化される様子(赤にかわる)をGif animationでのせておく。まさに信号機って感じで、これが緑から赤に1分間ほど変わると、何かが起こって、その後シナプスが大きくなりシナプスの伝達が大きくなるわけだ。これが最終的には脳の記憶となる。はず。(間違えて、赤になると物事が進む、という絵になってしまった。。。)

CaMKIIは、数時間記憶を保持するために活性化され続けいている、いわれていたこともあるが、今回の論文では、信号を伝達したらすぐに不活性化される、ということがわかったわけだ。そして、それがシナプス内部のみで活性化されるために重要な役割を果たしている。つまり、分子が外に出ていってしまう前に不活性化されるというわけ。

そのほかにも、この信号は、特定のチャンネルからカルシウムが流れ込んだときのみに行われる、とか、いろいろ面白いこともでてきている。実際は、解決した問題よりもさらになぞが多くなった気もするが、それもサイエンスというものかもしれない。