サイエンスもネーチャーも

暗〜い話をニュースにのせている。ここまで暗くしなくてもよいのに。N誌の表紙なんて、「When the grants go away」。これが他の科学の発見を押しのけて表紙になるようなものなんだろうか。本文の出だしも、

「学部長殿(マイク)、今回申し込んでいた2つの研究助成は、結局どちらも採用されませんでした。2つめが不採用だったことを、つい数分前に確認しました。どうやら私の研究者としてのキャリアは終わったようです。6才のころから研究者としての人生のみを描いてきたので、今後どうしたらよいか見当もつきません。明日、このことについて、お話できますか?」

6才から、っというのはまあ大げさとしても、実際問題こういうことって、よくありそうである。3−4年調子がわるいと、すぐにグラントの更新ができなくなってしまうわけだから。どうやら、若い研究者の最初のグラントは比較的容易に取れるものの、そのせいであおりを食った形になった中堅どころの研究室が、グラントのRenewalに苦しみ研究室をたたむ、という例が多くあるもよう。って、私もあと3年で今のR01が切れるわけで、つまり来年(3年目が終了)にはRenewalを書きはじめる必要があるわけだから、人事じゃないよなあー。