今日は実験。

思い立って、カルシウムイメージングをやってみる。NMDAリセプターを2-photon uncagingで刺激してスパインのカルシウムを測定する実験。電極を細胞にすいつけて穴をあけ、細胞にカルシウム感受性色素を導入するとともに、電極から電流測定をする。このパッチクランプとイメージングの組み合わせはひさしぶりだが、あっさりとうまくいき、2個ほどの細胞と、数個のスパインから測定に成功。まあCSHLでさんざんやっているから、これくらいのことは簡単である(といきなり大きく出る)。カルシウムはきちんとスパイン内部だけで上昇し、だいたい5ピコアンペア(1アンペアの10のマイナス12乗)程度の電流も測定できた。ちょっとレコーディングはまだノイズが大きくて、数回は平均しなけいときちんとした電流の形が見えないが、まあよいだろう。この手の測定はリアルタイムでどんどん解析していかないと、なかなか実験が難しいので、プログラムを改良しながらの実験となる。Matlabインタプリタなので、こういうことが簡単にできるのがよい。このカルシウム濃度上昇、詳細に調べてみるとずいぶん面白いことがありそうなことがわかってきた。次は時間分解能を上げて測定してみよう。