電気生理のセッティングができる

ニューロンの電気活動を測定するためには、ガラス電極をニューロンにぶちこむわけである。それで中と外の電位差や電流を測定する。うちらが使うのは、パッチクランプとよばれるこのテクニックで、まあ細胞にガラス電極をはりつけて、穴をあけるという感じの方法である。細胞内外の電位差をコントロールしながら電流を測定することができる。数年前カレル研で始めてやったときは、マスターするのに数週間かかった覚えがある。それなりに技術が必要なわざだ。

ということで、今日は、パッチクランプをしてみた。やってみようとすると、いろいろ不具合がでてくるものである。まず、電極の形がいまいち。。。これはもう少し装置の設定を考えなければ。パッチクランプのさいは、電極から陽圧をかけて、スライスの中のジャンクを吹き飛ばしながらニューロンに近づけるのだが、この圧力のリークがある。どうも電極ホルダーとアンプの間からリークしているようなので、パラフィルムをまいて、強引にリークをとめる。などなどして、とにかくパッチクランプは2回目で成功。ポスドクも参加して、どうやらそれなりに簡単に出来る程度のセティングができたようだ。わがラボで、アクションポテンシャルを起こして遊んだのもはじめてである。それなりに感動だ。今週中には、ニューロンに色素をいれて、Cagedグルタミン酸のUncagingをやり、1つのシナプスからの活動を定量しはじめる予定。