アメリカのサイエンスは大丈夫?

例の911事件以来、アメリカが調子おかしいのは、多くの人が感じていることと思う。アメリカ全体が保守的になって、前に進むエネルギーが奪われている感じがする。サイエンスも例外ではない。これまで長い間、バイオメディカル分野で圧倒的なトップを走ってきたアメリカも、将来はもしかしたら明るくないかもしれない、という話が下に(同僚がメールで教えてくれた)。

http://newswire.rockefeller.edu/?page=engine&id=458
http://www.cell.com/content/article/fulltext?uid=PIIS0092867405014613

理由は、研究Fundingの減少、政治による妨害(幹細胞研究など)、外国人研究者のリクルートの減少、一般の人の科学への不理解などがあげられている。基本的には、アメリカの保守化をそのまま表しているような。。。結局、今は、人々は革新的なものを求めていない、ということなのかもしれない。基礎研究は、自然を理解したい、という好奇心が原動力。そしてごくまれに、その中から10年後に役にたつかもしれないような理論が生まれる。これを推進することを人々に説得するのは簡単ではないよなあ。

Funding減少の結果、「グラント書きばかりに時間をとられる研究者が増える」。。。って、笑ってしまう。ファカルティになってから、半分以上の時間はグラント書きだ。まだラボが整っていないことも理由の1つだけど。