ホワイトホールファウンデーション

前にも書いたように、昨年、本アプリケーションに招待されたわけだ。あたれば$75Kx3 yearsで、かなりのものである。ダブルスペースで7ページだけ書けばよいのだが、私の研究に対して「クリティカルな解析」をした推薦状を3通たのまなければならないということで、推薦者の負担が大きそうなグラントだ。通りそうもない場合には頼みたくはない。そして、Foundationのホームページのガイドラインには、以下のように書いてある。

The Foundation does not award funds to investigators who have substantial existing or potential support....the Foundation currently defines "substantial" as approximately $200K per year....

つまり、年間予算がすでに$220Kとなっているのは、あまりよろしくない兆候なのである。しかし、メールで聞いてみたら、「グラントから払っている自分の給料を差し引いてよい」という話であった。今のところ、だいたい50%をグラントから出しているから、$200K以下にはなる。結局本審査に呼ばれているコンペティターの人たちも、他のグラントをもっていることも多いようだ。とにかく、アプリケーションを出しなさいよ、という話なので、ここはやはり書くことにした。本日は、NSFの申請書はスリにまかせて、こちらを仕上げる。−−−で、だいたい書き上げたかな?今回は、他の申請書とかなり違う内容にした。それでも、Preliminary dataの大部分は同じなのだから、かなり楽に書ける。

プライベートなFundingは、「Seed funding」といって、今後本格的なプロジェクトとして立ち上がって、後に政府の大きなグラントをとることを期待するものが多いから、確実に成功するようなものを書く必要はない。ということで、それなりにリスキーなプロジェクトを書くほうがよいとされる。どちらかというと、Big pictureが大事なのかもしれない。あるデュークの先輩PIのアドバイスは、「クレイジーなプロジェクト」を書きなさい、というものであった。

なんか、最近予算申請書を書くのも少しは楽しめるようになった。でも、これが終わったら、アプリケーションを出すのは少しお休みして、実験にもう少し力を入れようと思う。結局のところ、小さいグラントでも、それなりの体力を使う。そして、PIがグラントを書いてばかりいると、ラボは滅びる、という話もよくいわれる。そういう意味で、少しグラントに時間を使いすぎだ、という気がするのだ。