おもしろい?

細胞内シグナリングはぐちゃぐちゃのネットワークだからということもあるのだろうが、どこをいじっても何かでてくる。面白いといえば面白い。しかし、もうすぐ出て行かなければならない身としては、こう次から次へと「面白い」現象がでてくると辛いなあ。私は、シグナリングとはネットワークになっているので、その最終的な結果である現象をReadoutにして研究をしても永遠に理解できないだろうと思ってる。だから、こういう「面白い」現象はなるべく相手にしたくはないのだが、無視するわけにもいかないしなあ。

さて、次のラボで何をやるか、というアイディアは、夢みたいなものから、すぐにグラントをとれそうな実験まで、いくらでも出てくる。難しいのは、どれを捨ててどれを取るか。人生は短いし、全てをやることはできない。それに最初は小さいラボを経営するわけで、いろいろ手を広げるのは得策ではない。当たり前なのだが、かなり確実にグラントが取れてペーパーがでそうな仕事というのは、少々退屈なもの。しかしあまりにチャレンジングなことにリソースをつぎ込むと、ペーパーが何年も出なかったりするかもしれない。このバランスも悩ましいところ。

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