NIHグラント

さて、独立した若手が最初に目指すもの、といえば。。。NIHのRO1グラント。これがもらえば、給料もバーンと上がり、部屋のスペースがもらえ、またテニュアにも一歩近づくことになる。

しかし、アメリカが戦争などに金を使っているものだから、NIHのグラントもだんだん細ってきていて、どうやら今年は上位8%がグラントをとれる、という恐ろしい事態になってしまったようだ。数年前は、30%という時代もあったのが、昨年は17-8%くらいまで減ってしまい、かなりのラボがグラントがとれずに苦しんだ、と聞く。それがさらに半分。。。厳しい時代になってきた。

カレルによれば、小さいラボでも、RO1グラント1個ではなかなか維持することは難しいらしい。しかし病気の研究と結び付けていかなければ、基礎だけではRO1を2つとるのは難しいだろう、ということだ。カレルにはAutismとかSchizophreniaとかをやることも考えたらどうか、といわれたが、うーむ。興味がないわけではないが、あるといえばうそになるなあ。

まあ最初の3年は、BWFのグラントとスタートアップをあわせれば、かなり大掛かりな研究もできるだろう。この間になんとかグラントをとらなければならんなあ。

よいこともあって、カレルはもうグラントを書く必要はないので、グラントでカレルと競合せずにすむ。カレルのラボでのPreliminary dataも使わせてもらえるらしい。