エタノール

ジーンガンとよばれる手法では、金粒子にDNAをまぶして細胞に銃で打ち込むことによって、DNAを細胞にいれることができる。この金粒子DNAは水に弱いことになっているので、これを作るときに最終的に100%エタノールに置換してから乾かす。で、この100%エタノールを作る会社は、金粒子DNAを作るときに、開封したエタノールは一日以上使わないことを推奨しているのだ。ということで、私たちは毎回500mlの高価な100%エタノールの新品をあけていた。なんで毎回開けなきゃいけないんだろう?空気中の水が入ってくるのかな?などと不思議に思いながら。

この一日以上もたない、という部分を読んでいなかったポスドクNは、毎回毎回1月以上同じエタノールを使って金粒子DNAをつくっていたのだが、それでもまったく問題なくうまくいくと言っていた。これを聞いたみんなは驚愕!つまり、(売り上げを増やすために?)その会社が作り出した迷信だったわけ。