実験の迷信

Takashiさんと、「1回目の実験はうまくいく」法則について話していた。Takashiさんが今やっている実験でも、最初のあの美しいデータはなんだったんだろう?というような事が起こっているそうだ。彼の昔のボスも似たようなことを言っているらしく、論文の図になるような最高のデータは最初にとれることが多い、のだそうだ。私も心当たりがあるなあ。

そのほかにも、旅行帰りは失敗する、というのがtakashiさんの説。彼は日曜日も毎日実験するのだけど、それは実験装置は毎日かわいがってやらないと、一日でもあけると機嫌を損ねるとか。そうかなあ?私は日曜日は休むことが多いけど、月曜日の結果は別に悪くないと思うのだが。それにしても、Physiologistにはこの手のsuperstitionが多い。一度作った**は次の日には使ってはいけない(薬品とかガラス電極など)とか、パッチクランプの溶液にAscorbate(ビタミンC:酸化防止剤)をいれたりするのは迷信? Physiologyでは、ある日突然結果が出なくなったりすることが、しょっちゅうあるので、一度うまくいきはじめたら、絶対に条件を変えたくないために迷信がどんどん増えてしまうのだろう。