フーガ

フーガを中心にバッハを何曲か。私はフーガを弾くのが大好き。4声以上になると、弾きわけが難しくなるが、その絡み合いを作っていくのは、なんとも楽しい作業だ。フーガは、多分聞いている人は全ての声部を聞き分けているわけではないとは思うのだが、演奏者はきちんと理解してないとつまらない演奏になってしまうから不思議。

バロックアンサンブルで、バッハのチェンバロとフルートとバイオリンのためのコンチェルト(BWF1044)をやったとき(チェンバロと指揮みたいなことをやった)、3楽章の導入のフーガがどうもぱりっとしなかった。オーケストラでやるのだから、自然にやっててもうまく多声的になると思ったら間違いで、各自が全てのパートを理解していないとうまくいかないようだ。一回みんなで声部をばらばらにして、構成を考えてから弾いたら、見違えるようによくなったことがある。単に理解しただけで、これほどよくなるというところが、私としても驚きだった。