学会前の土曜日

学会直前の土曜日なんだから、きっとみんな実験してるかな、と思ったらだれもいない。日本人のtakashiさんはもちろんいる。そして学会にいかない、しかもドイツ人のフォルカが実験してる。君は本当にドイツ人?まあ、学会前に付け焼刃するような人はここには私以外いない、ってことか。

ポスターをつくりながらの実験で、あまりはかどらなかったが、まあまあの結果1つとコントロール1つがとれた。最近はじめた実験、再現性はよいが、定量的にはややブレが大きい。もう少し条件を検討するべきなのであろう。

ポスターは、一緒に実験をやっている学生の結果を待って、図を1ついれて完成だ!だんだん楽しみになってきた。結果がでるのがもう1月早ければ、もうちっと定量的な話を載せられただろうが、まあしかたがない。これで、お客のリスポンスをみて、どんな論文にするか考えよう。なんか楽しみになってきた。

takashiさんが、私の実験をみて「実験は気合いだとわかりました」、と言っていた。彼のいう気合いっていうのは、要するにridiculousな条件で、ポジティブな結果を得る、という意味のようだ。彼のようなin vivo(神経やさんの定義では丸のままの動物ね)の人からみると、スライスの実験はどうも気合いが入りすぎているように見えるようだ。例えば、アクションポテンシャル100Hzで100発うって活性をみた、とかいうと、気合いですね、といってくる。確かに生理的にはそんなことはありえないのだろう。でもなあ、そんなこといったら、LTPの実験はどうなるんだよ。普通1分近く細胞を脱分極させるという生理的には絶対ありえないような条件だぞ。モデルシステムでの実験は、特定の細胞反応を抽出するためには大事なことだと思うのだが。