ところで、ピアノとチェンバロの文化の違いに、ピアニストは、たいてい暗譜でコンサートにのぞむが、チェンバリストは楽譜をみる、というところがあるかな。国際的なチェンバロ弾きの、中野さんによれば、ピアノ弾きが暗譜するのは、単に暗記力を自慢してるだけだ、ということだ。まあ譜めくりに、わずわされずに弾ける、というのはメリットではあると思う。バロック音楽は即興の要素が多いので譜面をみながら、その場でいろいろ装飾をいれたりする、ということかな。また、個人的にはバッハのフーガなど多声部の曲は、暗譜が非常に難しいと思う。

通奏低音チェンバロで弾くときは、通常スコア(全部の楽器が入ってる楽譜ね)を見ながら弾く。他の楽器を見ながら、最適の和音を見つけるとともに、装飾をいれたりするのが醍醐味。