カルロスの旅立ち

ユステ研からスボボダ研に移ってきていたカルロスが、いよいよUCLAで独立するために旅立った。幸運をいのりたい。昔スボボダ研にいた、ジョシュ(trachtenberg)と同じ研究所だが、アポイントメントは違いNeurology departmentということになるらしい。カルロスは半分医者、半分研究者、ということなので、今でも週一回は患者をみているが、UCLAでも同様の契約のようだ。

おもしろいのは、UCLAの金づるが、ハリウッドだということ。今回カルロスを雇うための資金は、金持ちの中国人からの寄付によるものらしい。学校に新しくファカルティの職を募集するときには、かなりのお金が必要になる。一番大きいのはやっぱりラボを始めるためのスタートアップで、最低一人当たり5000万円くらいはかかる。カルロスがジョブトークするときも、その中国人が聞きに来ていたらしい。彼のお父さんがハンチントン病だったそうでその寄付を考えていたらしい。カルロスはハンチントン病にかんして言及すること数十回!感動したその中国人は3億円!の寄付を決めたそうだ。それでカルロスも奥さんも(!)同じところに職が得られた、というわけ。うーん、すごい。

建物を建てるために寄付する、というのはもう時代おくれそうで、研究プロジェクトに寄付するのがはやっているそうだ。その中国人は、Chen's Research Centerみたいなのを作りかったようだ。ところがUCLAは5億円以上の寄付でなければCenterとよばない、という慣わしがあり、かなりもめたんだそうだ。で、まずdeanと交渉してだめだとわかると、さらに上の人と交渉してCenterという名前をもらったらしい。やっぱり寄付があったほうがよいよな。

ちなみに、本当なのかどうかわからないが、CSHLのすぐ近くの町で、多くのポスドクがすんでいるハンチントンは、ハンチントン病が最初に報告された場所なんだそうだ。