研究スタイル

現在の師匠のカレルは、私と同様、装置やソフトの開発を愛している。ということで、議論はどうしても装置orientedになりがちではある。このへんがtakashiさんには不思議なようで、カレルが実際の実験の議論よりも装置系の議論のほうに熱が入るのは、困ったものだ、といっていた。カレルは、ボスとテクニシャンでシステムを作り、ポスドクはその上で、本当の生物を勝手にやる、というようなスタイルなのかな?

装置系の組み方は、カレルのやりかたは洗練されている。光学系などは、私はいきなりレンズをならべはじめるが、カレルはきちんと設計図を作る。ソフトも同様。私はいきなりコードを書くが、彼は設計を重視する(自分でコードを書くことはあまりしない)。私の電気回路の設計はいい加減だけど、カレルはきちんとプリントボードを作る。カレルのやりかたのほうが、最初からうまくいくに決まってるが、まあそうでなくてもできるぞ、ということで。

そういえば、前の師匠の木下さんも、装置やさんだったな。木下さんも、カレル風だったと思う。カレルのほうが、システム設計をポスドクにまかせないで、自分でやりたがる、という気がする。