BWF meeting

BWFのAwardee meetingから今帰りました。
サイエンティフィックにはあまり盛り上がらなかったが、Career developmentにかんするパネルディスカッションはためになった。BWFのawardは、ポスドク期間とプロフェッサーの期間をサポートする、いわゆるtransition grantだ。ポスドクからプロフェッサーになった後、ラボを軌道にのせるのは、大変難しいことである。BWFは、特にこの最初のラボの立ち上げに関してのサポートが重要だと考えているようだ。
たしかに、ポスドクの間はひたすら実験をやってればよかったが、ラボを持ったら、どのようにチームを率いる立場になる。しかし、そのようなトレーニングはもちろんポスドクは受けていないものである。ラボマネージメントコースの紹介や、最初のグラント、お金の使い方、スタッフのそろえ方などについて、いろいろなアドバイスがあった。
ラボの立ち上げでなんといっても大事なのは、どのようにポスドクを雇い、彼らを幸せにするか、という事であろう。ポスドクの生産性は、ラボの生産性に直結している。しかし、若いプロフェッサーが優秀なポスドクを探すのは難しいことになっている。それでも、あせってラボにあっていないポスドクを雇うと大変なことになるらしい。パネリストの一人が、冗談半分に、
No brain is better than bad brain.
といったのには、みんなびっくりしていた。彼はおだやかな人なのだが。。。彼は、ラボのニーズにあうポスドクが見つからない場合は、テクニシャンを使って自分だけで実験をすることを推奨していた。また、雇う前にかならず面接をすることも重要だそうだ。
[追記]まるで、このパネリストが悪い人みたいですが、文脈的には、人格的にラボとあわない人という意味です。この人はとってもいい人です。

雇ったポスドクを幸せにする事も大事。いい結果がでたとき、論文が通ったときにシャンパンをあけるのもmotivationをあげることになるんだそうだ。パーティーをやることも推奨されていた。まあ、この辺は、人それぞれのスタイルがあると思う。

Small world!
昔、早稲田の石渡研にいたikukoさん(Yale)や、sotaroさん(standford)の同僚たちと会ったので、おどろいた。もとYuste研ガヤさんのいるところ。Karelのもと同僚。今は敵?だが共同研究もしてる。)の人がいた。そして、今年University of Washingtonに面接したときに会った人もいた。さらに、Duke univ.にオファーをもらった人がもう一人いた。参加者たった33人ですよ。サイエンスの世界は小さいね。友達の友達の友達くらいで、多分サイエンス業界全体をカバーできるね。

Statistics
面白い統計をいくつか。80%のawardeeは結婚してる。そのうち92%は、配偶者もPhDかMDをもっている。MD/PhD(両方)の給料はPhDの給料よりも年間200万ほど高い。そのためか、MD/PhDの人のほうが、子供がいる確率が高い。プロフェッサーが研究にあてる時間85% (PhD:Teaching 10%, Service 5%、MD/PhD:Teaching 5%, Service 5%, clinics 5%)。ラボをもつ平均年齢34(PhD), 36(MD/PhD)。