ジョシュア ベル

ちょっと前に、ひいこがチケットをとってくれたので、ティラノとカロライナシンフォニー+ジョシュアベルの組み合わせのバイオリンコンチェルトを聴きに行く。ジョシュアベルは、超一流ソリスト、しかもティラノの親しい友達が今練習しているブルッフのScotish Fantasyが演目ということで、バイオリンをやっているティラノもとても楽しみにしていたもよう。

まず、昔もおもったのだけど、このカロライナシンフォニー、こんな田舎のオーケストラにもかかわらず、なかなかレベルが高い、と思う。今回は第一バイオリン側の前から3番目で、1人1人のバイオリンの音をきけたけれど、一番後ろの席まで音程もリズムもばっちりで、どんなに難しいパッセージでも狂いが無い。おかげで全体の音がとても透明で、繊細な表現が可能になっている。もちろん、ジョシュアベルの演奏のほうも、圧巻。ダイナミックな弓の動きをしていても、まるでバイオリンに吸い付いているよう。こういうのって、ほんとみてみないとわからないよなあ。ひさしぶりによい演奏をきかせてもらった。

ノースカロライナの人のいいところ、というかなんというか、すぐにStanding ovationする。学校の学芸会みたいのでもそうだから、ジョシュアベルなどきたら大変で、もう熱狂的な感じの拍手になる。その後のアンコールもすごくおもしろかった。Yankee doodle(アルプス一万尺と同じ)のテーマをパガニーニの24番のカプリッチョ風にアレンジしたソロ曲で、多分彼が即興でつくったのだろうけど、テクニカルにも見ごたえがあり、みんな最高に喜んでいた。こうやってお国の曲っぽいものをアンコールでやる、っていいなあ。日本でやるのならさくらさくらの変奏曲とか。