ファカルティインタビュー

最近、Dukeの神経学科も次々と新しいファカルティ候補の面接をしている。経済が悪くなって、多くの大学がリクルートを中止しているから、今年は競争率がとても高いようだ。まず、最終に残ったどの候補の履歴書をみても、目もくらむような業績。。。ほとんど全員、いわゆる3大誌(Nature,Science,Cell)に複数の論文をもっていて、そしてK99(NIHの新しいキャリアグラント)やその他のフェローシップをとっている。彼等の面接でもっとも大事なイベントといえば、もちろんジョブトークということになる。ところが、これだけ素晴らしい業績をだしている候補者たちのトークがすべて素晴らしいか、というと、そうでもない。明らかに「慣れていない」雰囲気の人もいるし、うまくまとまっていない場合もある。ポスドクのころは、よい結果を出すことが第一で、「話を売る」のは主にPIの仕事になっているから、これは仕方がないことなのであろう。また、PIとしての成功と、トークが上手なことは必ずしも相関がないかもしれない。しかし、審査する側は、トークで彼等の仕事を判断することになる。そういう意味で、候補者どうしで差がでるところで、また日本人を含む外国人の候補者が弱いところでもあるわけで、トークのストーリーは十分練って、人前で練習することがかぎになると思う。