今日は論文を書きながら、次のNIHグラントのアイディアを練る。論文のディスカッションの部分は、わかっていることとそうでないことを整理する役割もあるから、書いているといろいろとアイディアが浮かんでくるのだ。

グラントは、カレルとも相談したが、やはり6月に出すのが一番よいのではないだろうか、ということになりそうだ。つまり私のラボからのデータ−はほとんど載せられない、ということでもある。でも、今書いている論文が出る前なら、それを予備データ−として載せれば、かなり確率が高いのではないか、といことだ。

いろいろ調べているうちに、Rasの活性メカニズムに関して、かなり魅力的な仮説をいくつか思いついたので、どうテストするかを考える。シグナリングの仮説というのは、たとえば「分子Aが分子Bを介して分子Cに至る」という雰囲気なことが多いのだが、一本の線で表せるわけではないし、きれいにいく確率はかなり低い。短期間でどう当たりをつけられる実験をどう思いつくか、ということが大事になる。考えついた実験にそって、プラスミドDNAのサンプルをあちらこちらのラボにリクエストする。