スタートアップのネゴシエーション

どうやらカレルラボで今年唯一職探しをしているKは、数個の大学から2次面接によばれ、いよいよネゴシエーションのフェーズに入ったようだ。何を交渉するのか、といえば、給料とスタートアップパッケージ、スペースが主なところか。このうち、給料とスペースは、通常は交渉しても変わらない。最初の給料は一律に決まっているところが多いし、スペースも今あいている所に入るしかない、というわけだ。もっとも、まれに標準よりも低い給料をオファーされることがあるらしいので、公開されているサラリーくらいはチェックしておく必要がある。給料は交渉できなくても、家の購入費用の一部を出してもらえるよう交渉できることもあるらしい。

スタートアップパッケージは比較的交渉の余地があるものと理解されていると思う。カレル研から独立する場合は、普通2光子顕微鏡を作ることを前提としているので、スタートアップは高くなりがちだ。普通の電気生理ラボのセットアップ+2光子レーザー+3人スタッフ+サプライなどと足していくと、あっというまに$1000Kをこえてしまう。もちろんそのままはいどうぞ、と要求したもの全てがもらえるケースはあんまりないのだが。。。

まあどんなにスタートアップを沢山もらっても、グラントがとれなければあっというまにラボはつぶれてしまうし、逆にグラントがとれればスタートアップ分くらいすぐに取り返せるともいえる。何しろスタッフを5人3年間維持するのに$1000Kかかるのだからなあ(RO1を1つとれれば$1000Kになるか)。