ラボマネージメントコースの宿題

今日は、ひいこに手伝ってもらって、ラボマネージメントコースの宿題をやる。コースの最終日に、ラボのマネージメント上で起こりうる問題について、ケーススタディをするのだが、そのための架空のストーリーを作る、というのが宿題。もし議題として取り上げられれば、$100プレゼントということらしい。家族持ちの日本人ポスドクを受け入れたラボで起こりそうな問題として、だいたい次のようなストーリーを作ってみた。

私たちの場合は、ひいこが英語が私よりもずっと出来るのにもかかわらず、なかなか外国暮らしに適応できずにいる。もし彼女が英語をしゃべれなかったら、アメリカでの生活もかなり厳しかったかもしれない。



ある日本人ポスドク、Xのケース。Xは大学院博士課程のころに権威ある雑誌に何報も論文をだし、前途は明るい。Xは最近学位をとったあと、日本から家族(妻、子供0, 2才)を連れてポスドクとしてマイクのラボにやってきた。マイクも、Xの優秀さをみこんで、野心的だが難しいプロジェクトを与えた。しかし英語の問題もありXはラボでコミュニケーションが仲間とうまくとれない。ストレスの多い新環境での研究に疲れてしまい、家族のケアがないがしろになる。一方、妻のほうもビザの関係で仕事をすることもできず、またポスドクの給料ではデイケアセンターを使うのも無理。結局家に子供と閉じこもることになる。通じない言葉とカルチャーの違いによって、フラストレーションがたまり「日本にかえろーよー」が口癖となる。最初は意気込んで仕事をしていたXも、家庭の内部がぎくしゃくするとともに、仕事の能率も落ちていく。日本の就職事情も厳しく、ここで成功しなければ職を得る事もままならない。Xはアメリカに来たことを後悔しはじめる。日本人である彼はボスに家庭の話しをボスに打ち明けることをいさぎよしとせず、ボスもなんで彼の仕事が進まないのか首をかしげる

1.ボスは、どれくらい、外国人ポスドクに特別なケアをするべきか。
2.ボスは、どれくらい、外国人ポスドクの家族が適応できるよう助けるべきか。
3.ボスは、外国からきたポスドクの文化などに、どのように理解を示せばよいのか。