女性と科学

ハーバード大学のPresidentが問題発言している(Harvard Pres Says Females Naturally Bad at Math )。女性は数学や科学が苦手だという、結果がでているようだ(PhDレベルの話)。このサイトの議論、思わず見入ってしまった。実験が10分おきに暇になるタイプの実験でなので、思わずこういうのを見てしまう。

議論は、もちろん白熱しているが、男女の"Innate Difference"というものが、実際は何なのか、 というところが意見の分かれるところ。現状では、女性独特の出産(+多くの場合育児、Daycare centerなど)の問題がからんできて、PhDコース〜ポスドクテニュアトラック、などという選択をとるのが難しいために、簡単な比較はできない。統計的有意というのが、因果関係とは別物である、ということはこの手の調査ではいつも注意が必要。もちろん、本当に遺伝子的な違いによるものであっても、驚くほどのものではないのだけどね。

私の目を引いたのが、この研究者の女性によるポスト。「研究者の女性はいつ子供が産めるのか」という問題。PhDをとったときにはすでに30才。そしてポスドク、アシスタントプロフェッサーになってもまだまだ激しい競争にさらされる。テニュアをとってほっと一息したときには。。。。

"Egg donors needed. Waited too long for tenure"

というAdがあった、というのが泣ける。

成功事例としては、昨年カレルのラボから独立してアシスタントプロフェッサーになったEは、その直前に子供を作っていたなあ。大きなおなかを抱えて実験して、子供産んでからすぐに復帰して論文書いてから、カレルのラボを出て行った。すごいなあ、と多分ラボのみんなが感心してたんじゃないかな。