大学院生の就職2

前の日記(id:ryasuda:20041213)に、ハーバード物理学科からカレルのもとにきていた大学院生の就職活動の話しを少し書いた。彼は12/8にPhDをとり、それから就職活動をしていたわけだが、結局ニューヨークの大きな銀行に行くことに決めたらしい。あと2週間ほどで出て行くというメールがみんなのところに回った。こんなに早く就職を決めて出て行ってしまうとは思わなかったので、寂しい感じがする。ラボのみんなもそうだろう。おしゃべりがすきな愛すべきキャラクターだった。彼がアカデミックの業界を去ってしまうのもやはり寂しい。

それにしても、銀行ではきっとポスドクになるよりも倍以上は給料がもらえるんだろうなあ、などと想像してしまう。多くの物理学科の学生はPhDをとったあとに、銀行のソフトウェア開発部門や経済解析部門(なのかな?)などに行くらしいが、仕事の内容だけでなく、給料が高いところはやはり魅力の1つなのではないかな。

アメリカでは、バイオ系の教授でも、なんで研究者をやってるのかと聞くと「お金儲けに興味がないから」と答える人が結構いるから、まあ研究者は「儲からない」職業なのだろう。アメリカは日本よりもさらに拝金主義的なところがあり、金持ち=えらい、というところがあるので、わざわざ研究者になるアメリカ人はExplicitにそのことを認識している人が多いのかもしれない。(研究者は外国人がおおいわけだが。)