CSHLの大学院生のM君(日本人ん)とひさしぶりに会った。もうすぐ博士がとれそうだ、という。彼は、私と同じころにCSHLにきてるので、大学院4年でドクターが採れることになる。すごいなあ。それにしても"Time flies"とはこのことだよね。もうアメリカにきてから、大学院時代と同じくらいの時間が経っているんだ。M君は、今投稿しているセルの論文も通りそうだということで、なかなか素晴らしい大学院時代を過ごしているようだ。CSHLに来ている大学院生は、みんなすごく優秀だ。きちんと論文を読んでるし、深みのある議論ができる。なんと2-3年でNatureだのScienceだのをだして、博士を採ってしまう人も何人かいる。

M君は、これからあちこちのポスドクにアプライするらしく、その状況によって、博士をいつとるか決めるといっていた。PIになるためのキャリアパスとしては、大御所のところで修行をするのがよいのか、という問題も考えているようだった。これは、多分、一般的には正しいと思う。が、大御所のところでも、単にラボのプロジェクトに乗っかって、いい雑誌に論文を出すだけだと、就職で苦しむことになるかもしれない。BWFのMeetingである教授が言っていたのは、ポスドク中に新しいある程度独立のプロジェクトをはじめ、その延長をPIでやるような人材が好まれるらしい。そういう意味では、大御所のラボの大勢の一人、というだけで就職が有利になることはないと思う。 まあ、どちらにしても、M君ならどこのラボにでも行けるだろうし、その後のキャリアも問題ないだろう。いちおう、私がもつ予定のラボにアプライしてみる気はないか、聞いてみたが、興味はないようだった。分野的にも無理があったか。