Nさん。コメントありがとうざいます(7/9/2004)。mini analysisの問題は、どこにあるかわからないシグナルを、それと同じくらいの大きさの雑音のなかから探す、ということです。AMPARの一分子のピーク電流は、1pAくらいです。それに対して、Recordingのノイズは、Watt et al.のデータでは5pAくらいです。AMPARの数の分布は0(silent)が10%あることからも、threshold以下になりそうな、1−5AMPARのシナプスは沢山あると思われます。仮に分布が指数関数で、半値が10個とすると、40%ものシグナルがカットされることになります。これでどうやって、数の上昇と頻度の上昇を分離できるのか、いまいち不可解です。もっとSNのよい系でやられていたことを、無理にもちこんでるのではないか、と疑ってるのですが。。。
専門にやられてる方の意見を聞いてみたいですね。


追記:混乱させてしまったようなので。このAMPARの数は、"一回のGlutamatereleaseで開くAMPARの数"のことです。E.Nimchinsky etal,2004(NMDARのにたような話し:私も共著)のときも、Reviewerが混乱しまくって大変なことになってしまった覚えが。。。
7/10/2004,20:48, mEPSP -> miniに直しました。

もちろん蛍光でもそのような問題を扱う場合はもちろん同じです。もっとも注意しなければならないのは、failure analysis です。その場合は、もっとも小さいシグナル、つまり例えばNMDARカルシウムなら、一分子NMDARがきちんとみえることが大事です。一分子のNMDARでも計算上photon fluctuation(sqrt(N))の10倍ちかいシグナルをだします。電流も同時にはかりますが、1つのシナプスからのシグナルだと、電流より数十倍以上SNがよくなります。